台風14号

motoyuki2005-09-07

台風14号は、幸い近畿地方からそれたが九州、四国では記録的豪雨により被害も大きく出た。
反面、四国の水がめ「早明浦ダム」は一気に100%に回復した。渇水を救ってくれ水の恵みを我々に与えてくれるのも台風である。複雑な気分だ。
この台風は、昨年北海道で被害を出した18号台風に進路がにているとか。ちょうどその時大阪に帰るべく札幌あたりでやきもきしていたのを思い出した。

気温: 9/6 29.1(1.7L) 23.4(0.4H) 雨  9/7 32.6(2.0H)  24.7(2.0H)曇り

画像:錦帯橋(14号台風豪雨で橋杭が2基流出) 昨年、造り替え工事中訪問する。


◆箱島信一・朝日新聞相談役は7日、日本新聞協会会長を辞任すると発表した。

 衆院選を巡り、ねつ造した取材メモをもとに虚偽の報道をした問題で「ジャーナリズム全体の信頼と名誉を傷つけた」と、辞任の理由を話した。
(読売新聞) - 9月7日18時5分更新

虚偽の報道は、なぜ朝日に多いのか。他紙の状況はよく知らないがファンとして残念である。

◆今日の日経コラム印象に残る。

春秋(9/7)
 日本の気候風土はまさにモンスーンアジアである。特徴は、耐え難いほどの湿潤と熱暑、たびたび襲う豪雨と風水害。この気候風土から逃れるすべはない。大型で強い台風14号は大量の雨と長時間の強風で、西日本に深い傷跡を残した。

▼自然の猛威に対して、モンスーンアジアの人々は、受容的・忍従的だと、和辻哲郎は指摘している。自然に対抗することを断念したことが、東洋文明を理性よりも感性へ傾斜させたともいわれている。西洋のドライ、東洋のウエットという図式はわかりやすい。現実に、日本の年間降水量は、西欧諸国の2倍近い。

▼この雨が、豊かな森と、森が支える豊かな海をもたらし、稲作という持続可能な文明を育てた。自然を征服せずに共生する。台風のような自然の猛威に対しても、立ち向かわずに、やり過ごし、被害を最小限に抑える。国際日本文化研究センター安田喜憲教授は、この平和共存型文明が21世紀の鍵だという。

▼地球の温暖化でモンスーン気候はより激しいものになり、日本に接近する台風は増えた。都市化という風土の変化も加わり、水害をうまくやり過ごすには、新しい知恵もいる。4日の東京の出水はその難しさをみせつけた。終盤戦に入った衆院選には、今の日本社会の風土にあった文明の選択という意味もある。