読売と朝日

☆昨日の朝刊、読売と朝日で記事の取捨に差があり興味を持つ。
関電美浜3号機で原子炉臨界(核分裂反応が開始して持続)操作をするが臨界予定時刻になっても、原子炉は臨界とならなかった。
美浜3号機は一昨年の事故で長期停止中であり、ようやく事故対策も終わり再起動の過程である。私はOBとして成行きを注視していて無事運転にいたることを願っているものである。
さて、この原子炉を臨界させる操作は複雑で書きづらいが臨界になった、ならなかったはニュースとして報道の価値をどうみるかだ。何故ならば、
①原子炉が臨界すると以後は核分裂が連続して起こるから安全維持管理に全神経を集中しなければならない。(間違うと原子炉が暴走して爆発)②臨界時点は一つの式典でもあり関係者一同注視し、後行程の発電につながる大きな節目である。
読売はそれらの価値を認めて大きく報道し、一方、朝日は臨界にならなかったことは原子炉は絶対安全サイドであり、後工程の発電に進めようがなく事故でもないから大々的に取り上げないとの見識が働いたとも。
さて、私の考えであるがやっぱり読売の見解に賛成したい。ことの軽重は別にしても疑問点は報道されて、大いに叩かれてしかるべきであると思う。