謹賀新年

motoyuki2008-01-04

▼新年おめでとうございます。
この年末年始の寒さは何年ぶりかと思うが、冷気で身が締まりシャキッとする。若者達は仕事始めに備えそれぞれの就業地へ帰って行き、またまた家の中は小津安二郎監督作品のような老夫婦の静かな生活に戻った。
年末年始はパソコンもShutdownしていたが、世間の実情に疎い野暮な生活もそろそろ切り上げてノーマルに戻ることにする。
NHKテレビで「新日本紀行・30年ふたたびの旅」を見る。昭和33年から19年間放送していた「新日本紀行」の中から大阪千里ニュータウン、北海道釧路湿原、東京銀座の3箇所を取りあげ30年後の現在どう変わったかと見る訪問記である。
釧路湿原編では、マンガ「釣りキチ三平」の作者矢口高雄さんが、湿原の中を蛇行して流れる釧路川をカヌーで下って行く。ハッとして画面を見るとカヌーを操舵しているのは昨年、私達がここを訪問したとき案内してくれた人ではないか。テロップでは土佐良範さん(62歳漁師)と紹介している。私達のカヌー下りでは土佐さんの周りに席をとった同行の女性らが湿原の話をいろいろと聞いたはずである。
土佐さんは、この30年日本列島改造ブームなどで湿原は約2割狭まったという。湿原に生息する幻の魚「イトウ」を探したルアーでは小物が確認されたようだ。それにしてもこの漁師土佐さんは2m近いデカイ大男の人であった。
まぁ、湿原の開発も程ほどにして貴重な自然を保持してもらいたいものだ。


写真:釧路川を下る漁師土佐さん(テレビを写す)