大型放射光施設「Springー8」

motoyuki2008-02-08

ギョーザ事件の殺虫剤を超精密鑑定、混入の経緯特定へ 中国製ギョーザ問題

 中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で、警察当局がギョーザから検出された有機リン系殺虫剤「メタミドホス」を鑑定するため、和歌山・毒物カレー事件の捜査に使った大型放射光施設「SPring―8(スプリング8)」(兵庫県佐用町)の利用を検討していることがわかった。

 検出したメタミドホスの不純物の結晶構造と、中国で出回っている同製品の不純物を比較し、一致した場合、中国国内での薬品の流通ルートなどについても捜査するよう中国の公安当局に協力を求める。

 スプリング8は、電子を光速近くまで加速させて物質にあて、反射する波長などから、1ピコ・グラム(1兆分の1グラム)以下の物質でも成分分析ができる世界トップレベルの研究施設。

 事件現場の微量な遺留物の鑑定にも利用され、毒物カレー事件では、被告の家の容器にあった亜ヒ酸と、カレーなべの亜ヒ酸を「同一」とする鑑定結果が証拠採用されたほか、警察庁長官狙撃事件(95年3月)の捜査でも、拳銃の硝煙反応の鑑定に使われた。

以上は、読売の報道である。
超精密鑑定を行うらしい大型放射光施設「Springー8」には、私の昔の友人も従事しておりこのギョーザ事件の解明に結びつく結果が出ることを期待している。


写真:兵庫県佐用町にある大型放射光施設「Springー8」